広島市の安佐動物公園は25日、8月に誕生したマルミミゾウの雄の赤ちゃんについて、愛称が「アオ」に決まったと発表した。公募の結果、「夏の青く広い空のように育ってほしい」という願いを込めて選考した。この日行われた式典で、命名者の一人、宮本知縁さん(12)は「元気で大きくすくすく育ってほしい」と笑顔を見せた。
アオは8月5日、母メイと父ダイの間に誕生した。絶滅の危機にあるマルミミゾウの繁殖に成功したのは国内初で、同園が愛称を募集していた。応募総数1万458票から「アオ」が選ばれた。
9月の一般公開後、多くの家族連れなどが訪れており、アオは元気に走り回る様子を見せている。飼育担当の佐々木直行さん(52)は「大きくなっても、夏に生まれたと思い出してくれるようなすてきな名前。健やかに育ってほしい」と期待した。