今回は自分のスマホのロック画面用に制作したイラストの紹介をします。

このイラストの人物は『Backshot Roulette』というゲームの登場人物です。このゲームは12ゲージショットガンを使ったダークホラー・サバイバルゲームで、ディーラーと実弾・空砲を交互に撃ち合う命がけのロシアンルーレットを繰り広げ、相手の体力をゼロにした方が勝利となる、運と戦略が絡む人気インディーゲームです。アイテムを駆使して確率を読み解く要素や、最大4人まで遊べるマルチプレイモードも特徴で、スリルと中毒性の高さが人気です。
今回のイラストは、実際のゲームで登場する異形の存在であるディーラーを自分で擬人化をしました。制作時間は2時間31分です。

1 アイデアスケッチ

2 下描き
アイデアスケッチを初期ツールの濃い鉛筆で描き出していきます。この段階ではあまり背景のことは考えず人物のポーズを中心に考えていきます。
おおよその配置が決定したら人物の服や髪、背景を描き込んでいきます。この段階で背景を少し魚眼のようなパースがかかった状態にしたいと考えたため、テーブルと天井を湾曲させました。

3 線画

4 ベース色
線画は下描きと同じく設定を変更したGペンを使用しています。また、原作の方でも背景は真っ暗で見えないため黒ベタで塗りつぶしをしました。
線画が完成したらベースの色を塗っていきます。擬人化をしたためデザインは元とは全く違いますが、肌を基のデザインに近いものを使用することで原作のイメージを損なわないようにしました。また、机に描かれている枠は初期ツールのクレヨン。血しぶきは血ブラシセットNo.1のツールを使用して描きました。
血ブラシセットは有料でNo.1はクリスタ内の通貨だと1000CLIPPY。現金で100円になっています。また、この素材の作者である『くろすけ033』が制作した血ブラシ系の素材がセットになった血ブラシ・フルセット(3600CLIPPY/360円)というお得なパックもあります。バージョンが1から6まであるこれまでの素材を個別で購入すると6000CLIPPYか680円ほど必要になってしまうのでフルセットの方を購入するのがオススメです。

5 明暗

6 ディテール追加
ベース色が濡れたらレイヤーモードをハードライトにした新規レイヤーに赤系統の色で明暗を描いていきます。今回は初期ツールの混色円ブラシを使用して描画しました。このブラシは筆圧を弱めると色を混ぜることができるので何度もツールを切り替える必要がなくなって便利です。
テキストは一度打ち込んだ後、レイヤー変換を行い更にメッシュ変形で歪ませました。
タバコの煙は塗に使用している通常のGペンで、なんとなくの形を描いた後、指先ツールや移動変形で加工をすることで煙っぽさを再現しました。

7 コントラスト、色味の調整

8 シャープや色収差(完成)
加工ではトーンカーブとグラデーションマップで更に原作の色味に近づけました。グラデーションマップは自分でゲーム内の色を参考にして作成したものを使用しています。
最後にレイヤーをすべて問うどうしたものを新規作成し、シャープや色収差(放射線状)の加工を追加して完成です。
最後のレイヤー統合以降の加工は普段はあまり使用しないものですが、ちゃんとした絵を描きたい際に使うことで絵のクオリティーを少し上げることができます。(やりすぎ禁物)
余談
このイラストは普段よりも時間をかけて制作したらどうなるんだろうと思い立って制作したものでした。が、普段とそこまで変わらない制作時間になって不思議な感覚でした。

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